猫のひたい

狭い了見からの、想いつき・・・

僕のこと、書き残してね・・・

高倉健、その愛。』の著者、小田貴月のインタビューが深夜放送から流れてきた。
そのエピソードに、健さんらしい笑顔が見えたので、なんだかホッとしてしまった。

というのも、孤高の人のイメージがあまりにも強すぎたからだが、『化粧をしないでください』に、ふたたびストイックな顔が戻ってはきたが・・・。
ところが、烏滸(おこ)がましいことだが、女優に囲まれたことのないぼくも言ったことがあるので、余りにも人間的な健さんが降りてきたってわけ。

ただその健さんが、「僕のこと、書き残してね」と言ったことに、ちょっとした違和感と、‟やっぱり”という気持ちが交差した。
最後の主演作『あなたへ』は散骨の旅に出た健さんであったが、自身もまた散骨されたという。