猫のひたい

狭い了見からの、想いつき・・・

鉄道の町おこしは、遠い昔の話・・・

150年前の10月14日、客車の3両目に明治天皇が乗車し、4両目は西郷隆盛大隈重信板垣退助、5両目には勝海舟山県有朋、6両目に渋沢栄一と、明治の元勲らが勢ぞろいしたという。
その顔ぶれから、鉄道建設は国家の威信をかけた一大事業だったことが伝わるが、まさに全国に張り巡らされた鉄道は「網」となり、明治末期には全国的な幹線網がほぼ完成していた。

ところが、明治から令和に至る五つの時代を生き抜いてきた鉄道も、赤字路線が目立ち始め、被災すれば復旧に「採算」の壁が立ちはだかり、地方赤字路線が存亡の危機という訳だ。
更に人口減やコロナ禍が直撃し、業績は過去最悪レベルに落ち込み、いよいよもって赤字ローカル線の存続見当が最優先課題に急浮上し、本数の削減や終電の繰り上げどころではない。

地域の生活者にとっては切実な問題なんだろうけれど、ここは鉄道ファンである、撮り鉄乗り鉄に建設的な意見を出してもらって、そういえば音鉄もいればイベントだってできるよ。
素人考えで、『あまちゃん』(NHK朝ドラ)を持ち出すのは古いかもしれないけれど、鉄道が町おこしのキャンペーンになるよう、国や自治体がサポートしてくれるのは、遠い昔の話かな。