猫のひたい

狭い了見からの、想いつき・・・

遠里小野

遠里小野】を(おりおの)と呼ぶ地名が大阪にある。

この地名に、いつも『遠野物語』(柳田国男)が浮かんでくる。

 

とは言っても民俗的な資料はないが、古くは万葉にも(とおさとおの)として詠われている。

また近世の鉄道唱歌にも、【第63番】♪ 遠里小野(とおさとおの)の夕あらし ふくや安倍野の松かげに 顯家父子の社あり 忠死のあとは何方(いづかた)ぞ♪ 

この遠里小野は、大和川の付替え(元禄16年:1703年)によってエリアが分断され、同時に熊野街道も断たれた。
しかしこの遠里小野を、あの正岡子規が句にしているのが面白い。

火や鉦(かね)や遠里小野(とおさとおの)の虫送