猫のひたい

狭い了見からの、想いつき・・・

翅のない天使たちが、夢見つつ・・・

昨年1年間に警察に届け出があった認知症の行方不明者は前年比330人増の1万9039人で、そのうち遺体で見つかったのは502人だったという。
この記事で、今年2月に観た、「Osaka Directory 6 supported by RICHARD MILLE 木原結花」展が、我がうちにつながったんだよなぁ。

というのも、そのテーマが、氏名や戸籍等が判明せず、遺体の引き取り手が存在しない「行旅死亡人(こうりょしぼうにん)」なんだよね。
人間の、存在の曖昧さを問いかける作品群なのだが、95%に当たる1万8175人(令和5年以前含む)は去年のうちに所在が確認されたという。

高齢化が進む中、認知症で行方不明になる人の数は、今後さらに増加してすると見込まれ、GPSやドローンなどの技術も活用するというわけ。
自治体や警察庁は、早期発見と事故防止の取り組みを強化していくというけれど、この翅のない天使たちが、夢見つつ追いかけている先は?